望月純近作展
2025年3月22日(土)~30日(日)
10:00~17:00
千倉・アートペース風
フーライゴー案内
展示関連の情報をご案内します。記事は随時追加してゆく予定です。
[3月17日]
雲中スーダラ楽団
雲中供養菩薩――平等院鳳凰堂の長押上の小壁に懸け並べられた52軀の菩薩たち。
尾を靡かせた雲に乗ってふわふわスイスイと飛翔しながら、片膝立てて楽器を演奏したり、立ち上がって舞い踊り、あるいは座して合掌していたりと、そのポーズはさまざまですが、いずれも極楽浄土の主である阿弥陀如来を讃嘆供養する姿を表現しているのだそうです。
「讃嘆供養」とは、仏の徳をほめたたえ、供養すること、まあお祭り騒ぎみたいなものでしょうか。
この菩薩たちを従えて阿弥陀如来が来迎するのですから、さぞかし賑やかで楽しいだろうなと思います。
齢七十を目前にして初めて訪れた平等院の博物館・鳳翔館に展示された雲中供養菩薩像を観て、我が残りの時間をかけて取り組むべきテーマを見つけた気がしました。
オレもこの踊る菩薩たちをつくってみたいと。
そうなると妄想は加速を増して具体的になります。
つまり、ジミヘンがお迎えに来たら楽しいじゃん、と。
そして、雲中スーダラ楽団の誕生となるわけです。
「スーダラ」とは、「わかっちゃいるけどやめられない」ダメな自分を受け入れて気楽に生きようということ。つまり、不完全さを受け入れることが救いへつながるのだいう救済思想です。
その源泉を、阿弥陀如来があらゆる人を迎え入れる姿を描き、救いの普遍性を象徴した平等院の九品来迎図の浄土思想につなげてみたいと思っています。
なお、AIに尋ねたところ、雲中スーダラ楽団とは、極楽浄土を楽しく、自由で、誰もが参加できる祝祭の場として再定義する存在なのだ、ということでした。ご参考まで。
シンバル/雲中スーダラ楽団
*平等院 雲中供養菩薩
*平等院 九品来迎図
*スーダラ節 - Wikipedia
[3月8日]
フーライゴーとオムカエデゴンス
「フーライゴー」は、風神雷神の「風雷(フウライ)」と「来迎(ライゴウ)」をくっつけた造語なり。
「来迎」とは、念仏行者が臨終の際には阿弥陀如来が訪れて極楽浄土へ導くことをいう。
最初は、今際の際に風神雷神が大騒ぎしながら迎えに来るというのも面白いかと思ったけれど、結局「風来迎」というところに落ち着いた。
「風来迎」は風が何かを伴って訪れるイメージ。
風はいろんなものを運んできては、ただ「オムカエデゴンス」と言って扉を開けるのだ。
Still Life/オムカエデゴンス
*「オムカエデゴンス」は、手塚治虫の漫画にストーリーの展開とは無関係に登場するスパイダーというキャラクターが吐き出す決め台詞。
スパイダー(模写)
[2月28日]
風神様の仲間たちはダンボール
三芳村の農家のおかあさんがつくる漬物が美味しいので分けてもらっています。隔週の週末にそのおかあさんの家にお邪魔してお茶をごちそうになり世間話をして2週間分の漬物をもらって帰ります。
漬物を入れた小さなビニール袋をいくつかまとめてレジ袋に入れてくれるのですが、水分をたっぷり含んだ漬物は結構重いので、レジ袋の底に適当な大きさの、角が袋を破るといけないから四角く切ったダンボールの四隅を丸く落としたのが敷いてあります。ある日そのダンボールに気がついて、そのなんとなく歪なかたちが面白いので取っておくようになりました。
素材のダンボール自体が畝の大きさや厚みもいろいろだし、切った大きさも角の丸みも全部違うから、いくつも集まってきて並べるとますます面白い。そうなるとそこに顔を描きたくなるのが人情というものです。
というわけで、漬物のそこのダンボールに風神様の仲間たちのお面を描きました。Foo Fightersの面々です。みんなフーフーしてます。
Foo Fighter/風神様の仲間たち
[2月22日]
フーは風神のフー
ギャラリーの近所に越してきてわかったことだけど、この辺は季節を問わず強い風が吹く場所だった。
その日も強い風が吹いていた。海もだいぶ時化ていて水平線がギザギザだった。その水平線をゆっくりと移動する四角い貨物船を眺めていたら、視界の上方でなにかがジタバタしていた。
水平線の上空の雨雲に乗っかって脚をバタバタ動かしている風神だった。背にしょった風袋がおおきく膨れ上がったているところを見ると、これから大風を吹かせようというところだったのかもしれない。頭をややうつむき加減に傾け、とんがらせた口からはなにか呪文のような言葉を吹き出していた。
何のお呪いなんだろうと下方に目を戻すと、水平線の貨物船は視界の外に去り、かわりに顔がいいっぱい見えてきた。どいつもこいつも火男みたいに口をとんがらせてフーフー息を吐いている。どうやら今日の風はこいつらの仕業らしい。
風の音を聴けば、風はフーフーと吹いていた。
フーフー、フーフーと吹いていた。
ぼくはそのフーフー息を吐いてる奴ら、風神様の仲間たちを“Foo Fiters”と呼ぶことにした。
ロックバンドのFoo Fightersのことはよく知らないが、第2次大戦中にたびたび目撃されたUFO(未確認飛行物体)をFoo Fighterと呼んでいたらしい。
“foo”という単語はコンピュータのプログラミングでは何も意味しない仮の名前として使用するメタ構文変数と呼ばれるもので、IT業界の末席を汚す身としては割と馴染みのある言葉だったりする。
意味もなくフーフー行ってる奴らにはぴったりの名前だと思いませんか。
Foo Fighters/風神様と仲間たち(部分)
[2月7日]
春の庭ひねもすふ~らりフ~ライゴ~
初日3月22日はちょっとしたオープニングのアトラクションを企画しました。
アートペース風の庭をお借りして...
・料理人のアベクミコさんに美味しいタイ料理の屋台を出してもらう。
・チンドン竹のやのタケちゃんにソロでそろそろフ〜ラリフラフラとサックスを吹いてもらう。
・染織家にして太極拳の先生の高橋邦子さんに望月がつくったカブリモノを被ってクネクネダンスを踊ってもらう。
・その傍らで望月は日がな一日絵を描いて過ごす(左手にビール右手に絵筆)。
*屋台の料理は有料ですが、それ以外の観覧・参加は無料です。
といった感じです。
よかったら遊びに来てください。